【虹彩Vol.30 Web版ページ】虹子さん、教えてくれんね!

虹子さん、教えてくれんね!
私がなんでもお答えします
いざ病気や怪我をした時、どう対応したらいいのか、どのような事を知っておかなくてはいけないのか、分からない事はたくさんあるかと思います。そんな方々の聞いておきたい疑問にお答えしましょう!

今回の質問

冬の脱水症について教えて!!

実は冬にも注意が必要な「脱水症」。
空気が乾燥する冬は、皮膚や呼気などから気づかないうちに多くの水分を失っています。
とくに脱水症の高リスク者といわれる高齢者や乳幼児は、症状がでる前に早めの脱水対策を心掛けましょう。

  • Q

    冬の脱水症の原因は?
  • 「空気の乾燥」「水分補給の減少」「ウイルス感染症による嘔吐や下痢」などが主な原因です。
  • ヒトは安静にしていても、皮膚や粘膜、呼気などから水分を蒸発し続けています。 これを「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といいますが、湿度が下がり空気が乾燥する冬は、特にこの不感蒸泄が増え、知らない間に体から多くの水分を失っています。ちなみに、目に見える汗やおしっこは「有感蒸泄」といいますが、不感蒸泄はこれらと違って水分を失っているという自覚が少ないために、水分補給がおろそかになりがちです。
    また、冬はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行しやすい季節です。発症すると、繰り返す嘔吐や下痢で大量の水分と電解質を失い、さらに高熱が出ると汗をかくことによって、より一層脱水症が進行してしまいます。
  • Q

    症状は?
  • 下記のような症状が出たら注意しましょう!!
  • 脱水症の初期症状

    手が乾燥してカサカサしている
    口の中がネバネバする
    体がだるい、体がふらつく など

    進行すると、めまいや吐き気、呼吸の乱れ、筋肉のけいれんなどが起こります。さらに悪化すると、血液がドロドロになり、脳梗塞や心筋梗塞につながる危険性もあります。
  • Q

    脱水症にならないためには?
  • 「こまめな水分補給」と「肌を乾燥させない」ことが大切です。
  • 喉が渇いたと感じる前に水分補給をする

    夜寝る前と朝起きてすぐにコップ1杯の水分補給を。
    野菜や果物など水分の多い食品を食べるように心掛けましょう。

    加湿と保湿で乾燥から肌を守る

    室内では加湿器を置いたり、洗濯物を室内に干したりすることで、50~60%の湿度を保つようにしましょう。
    屋外では肌の露出が少ない服装を心掛け、保湿クリームなどで乾燥から肌を守りましょう。

  • 虹子さんより

    脱水症予防のための水分補給は、一度にたくさんの量を飲むのではなく、こまめにわけて飲むようにしましょう。
お電話でのお問い合わせ
【休診日】第2、第4土・日・祝及び12/30~1/3(※緊急患者は24時間診療いたします。) 疾病や治療法についてのお問い合わせは、お電話ではお答えできかねますので
ご来院の上、担当医に直接お問い合わせください。